『ガリレオの変心・パンフレット』(幸福の科学出版・2013)

 宗教法人「幸福の科学」から、無料のパンフレットを貰った。

 表面に題名が書かれてなかったので裏を見たら、「ガリレオの変心・パンフレット」という題名が書かれており、2013年5月に幸福の科学出版が出したものだと判明した。
 この裏面には、「大川隆法「公開霊言」シリーズに出てくる《主な霊人》」とやらの一覧もある。

 写真を御覧の通り、最初の欄は「日本の神々・皇室」である。
 ここに、卑弥呼が入っている。幸福の科学では、卑弥呼は神若しくは皇族であると教えているのだろうか?
 皇太子には「殿下」を付け、今上天皇には「陛下」を付けず、皇太子妃には「さま」を付けている。一般的な社会常識に照らすと奇妙だが、これも幸福の科学独自の霊格による序列付けとかが反映されているのかもしれない。
 中身を読み始めると、4ページに「そもそも「科学」って→4ページへ」という表記を見つけてしまった。

 グロティウスは「2×2=4」は神によっても変えられないと主張したらしいが(参照→http://d.hatena.ne.jp/gureneko/20090603/1244034822)、彼はまだまだ至高神の怖ろしさが解っていなかったようだ。
 さて、ここからが本題である。18ページには大川隆法氏の紹介文があるのだが、ここには「発刊点数は全世界で1000書を越える。」と書かれている。

 去年の中旬、幸福の科学のアンチ達の間で国立国会図書館の検索システムを利用して、教団が公称する大川氏の業績と現実との乖離を告発するのが流行した(一例→http://dailycult.blogspot.jp/2012/08/blog-post_28.html?showComment=1346429588834)。「全世界で」という検証し難い断り書きが加えられたのは、これへの対策なのかもしれない。
 なお、このパンフレットが出されてからまだ大して日が経っていないというのに、教団の公式サイトの「大川隆法総裁」の「経典・書籍」のページ(http://happy-science.jp/ryuho-okawa/book/)では、もう「発刊点数は全世界で1,200冊を超え、」になっていた。
 色々と勉強になるパンフレットであった。ところで、これだけ真面目にこのパンフレットを読み込んだ者は、私の他に存在するだろうか?

de Iure Belli AC Pacis, Volume 1

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