サクラ大戦歌謡ショウのDVDも観賞し始めた。まずは第3回花組特別公演『紅蜥蜴』から。

サクラ大戦歌謡ショウ3 帝国歌劇団 第3回花組特別公演 紅蜥蜴 [DVD]

サクラ大戦歌謡ショウ3 帝国歌劇団 第3回花組特別公演 紅蜥蜴 [DVD]

 一週間前の「横山智佐サクラ大戦  ミニライブ&トークショー collaoration with TOMOTOON!」にて、サクラ大戦シリーズについてゲームだけやってきた自分が所詮は「俄」である事を思い知らされたので、舞台のDVDやドラマCDにも手を伸ばす決意をした(参照→http://d.hatena.ne.jp/gureneko/20130805/1375633888)。
 古いものから順番に観賞していくというのも考えたが、入手出来なかったものも多かったので、順序は無視する事にした。そして記念すべき最初の一作には、ゲーム『大神一郎奮闘記』(http://d.hatena.ne.jp/gureneko/20130803/1375485226)で物語の要所を既に観終えていた『紅蜥蜴』を選んだ。
 話の内容は、先にゲームで把握していた通りのものであった。『紅蜥蜴』の主役である神崎すみれが仮病をしたため、周囲がそれに振り回されるも、最終的には上演に成功するというものである。劇中劇としての『紅蜥蜴』にも半時間以上の時間が割かれていた。
 ゲームではほぼ完全に省略されていた各種の歌を聴けたのが、最大の収穫であった。
 他にゲームでは省略されていたものとしては、薔薇組の存在がある。薔薇組の男性陣が登場した瞬間、盛大な拍手が送られていた。サクラ大戦を単なる美少女ゲームだと思い込んでいた人がこの様子を見たら、さぞや驚いた事であろう。
 また、桐島カンナが紅蜥蜴の容姿について完成図とは程遠い妄想を繰り広げる場面や、明智小次郎役を演じるのが初めてであるかのような台詞が存在していたが、これもゲームでは削られていた。これはおそらく、公演後に制作されたOVA『轟華絢爛』との整合のためであると思われる。
 『轟華絢爛』の第三話「キネマの驚天動地」では、大神一郎が少尉だった頃に既に『紅蜥蜴』は映画にもなっており、カンナはこの映画で紅蜥蜴と戦う探偵の明智小次郎を演じていた事になっている。大神が「中尉」と呼ばれている時期にカンナが『紅蜥蜴』について無知であるという本公演の設定は、これと相容れない。そこでゲーム化する際には、『轟華絢爛』と矛盾する箇所を削ったものと思われる。
 なお、ゲームにおける『紅蜥蜴』の初日は8月4日となっており、クリア後にミニゲームの「モギリよ今夜もありがとう」をやると8月7日までモギリの仕事をやらされるのだが、Wikipediaで調べたところ、この第3回花組特別公演自体も8月4日から7日まで続けられたらしい(参照→http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%82%AF%E3%83%A9%E5%A4%A7%E6%88%A6%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA#.E6.AD.8C.E8.AC.A1.E3.82.B7.E3.83.A7.E3.82.A6・最終閲覧日時は西暦2013年8月12日12時41分)。こういった知識を先に得ていたプレイヤーは、ゲーム中に「ニヤリ!」とした事であろう。
大神一郎奮闘記 サクラ大戦歌謡ショウ「紅蜥蜴」

大神一郎奮闘記 サクラ大戦歌謡ショウ「紅蜥蜴」