廣瀬周著『ブラスレイター ジェネティック』(秋田書店)全三巻を読んだ。

 映像版では登場して直ぐに死亡したスノウに焦点を当てた、『ブラスレイター ジェネティック』全3巻を読んだ。
 2巻の96ページで、融合体は自分が倒した別の融合体の能力を継承出来るという独自設定が語られていたりするので、外伝というよりはパラレルワールドとしての色彩が強い。更に3巻は、大量の融合体が地上を跋扈するようになってから三年後の世界が舞台なのにスノウが生存しているので、完全にパラレルワールドに突入したと言える。
 個人的には無駄にエロティックであるように感じたが、これについては賛否両論があろう。
 万人向けの批判点としては、2巻のラストまでかけて漸く最初の強敵を倒したのに、その後は突然出てきたラスボス勢力を僅か一冊の内容で倒してしまっているという不均衡さが挙げられよう。
 またそのラスボスの設定が、映像版におけるラスボスであるザーギンの設定と被り過ぎていたのも減点要素である。前述した漫画版ならではの独自ルールを考案したりするよりかは、敵キャラクターの設定等の点で独自性を発揮して欲しかった所である。
 それでもまあそこそこ面白かったので、手に入れて良かったとは思っている。
ブラスレイター VOL.1 [DVD]

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