『神ノ牙-JINGA-』全話視聴計画07~12(別館からの移転記事)

EPISODE07/『絆/断』

 刀眞が修練場に預けられそうになるが、やっぱり一緒に戦う事になるという話。ラストでは、また裏ジンガが殺戮をする。

 途中、御影端斗がホラーになったのは自身の弱さからではなく、ホラーの宿った短剣を刺されたからであるという説が聞ける。

 初代『牙狼』第二十一話では、他者を強制的にホラー化する魔弾は魔戒騎士には効かないという設定であった。弾に改造しなければ当時から魔戒騎士にも効いたのか、それとも文明が進む内に発明された短剣なのかは、不明である。

EPISODE08/『盲信/懐疑』

 「鵜飼」という魔戒法師が現れる。名前からして「鵜飼いの鵜」であるジンガを利用しにきたという雰囲気がある。

 当初は、ジンガへの番犬所から依頼の無いホラーを一体人間化するよう頼みに来ただけだったのだが、やがてそれが十体となり、ついには他の管轄のホラーにも手を出すという風にエスカレートしていく。

 鵜飼は都合よく登場回で死亡し引退するが、黒幕がいた可能性は高い。

 煽られたジンガはどんどん乗り気になっていくが、今回終盤で登場したホラーは、かつてジンガが人間に戻した強盗の恋人がホラー化したものであった。

 借金等の外部的条件を解決しない限り、一度は立ち直っても結局はこうなってしまい易いのであろう。

 「社会問題を解決せずにその犠牲者だけ粛清していく魔戒騎士に正義はあるのか?」という問いは『紅蓮ノ月』で散々議論されたが、ホラーを人間に戻せるジンガもまたその問いからは逃れられないと判明した回となった。

EPISODE09/『 無始/無終 』

 今までの総集編の色彩が濃い回。

 物語はほぼ進まず、前回の終わりに登場したホラーもどうなったのか不明のまま終わる。

EPISODE10/『 独尊/窮地 』

 前々回の続きとしての色彩が強い。

 ホラーを無差別に人間に戻してきた結果としてかえって世の中を悪くしてしまったケースもあることを知ったジンガ。この知識が悪い方に傾いたせいか、悪人がホラーに食われるのをじっと待ってからホラーを倒したりもする。

 番犬所はジンガの特殊能力についての結論を下すため、刀眞の体を検査しようとするが、ジンガは刀眞を連れて旅立つ。

 刀眞を守るという名目ではあるが、自分の特殊能力を守りたいだけのようにも思える。

EPISODE11/『 虚構の大儀/事実の真理 』

 刀眞はジンガを番犬所の追手である狼斬とその部下から守るために、降伏を決意する。

 これで一度は和議が成立したかのように思われたが、ジンガは狼斬の部下を殺してしまう。

 狼斬は突如出現したアミリに異空間に連れ去られる。

 残された楓沙はジンガを説得するが、殺される。

 そして表のジンガと裏のジンガの本格的な戦いが始まった。

EPISODE12/『 終焉/創成 』

 ジンガが今まで人間に戻してきたホラーが一斉に目覚める。

 すべては裏ジンガの陰謀であり、それを表ジンガが見抜けなかったのは、父がホラーになったトラウマから眼が曇ってしまっていたからであり、アミリはそこまで計算して父をホラー化していたのだとか。

 裏ジンガは絶望した表ジンガをあっさり倒し、狼斬も瞬殺し、他の復活ホラーを食べて強くなった元刀眞のホラーとの戦いを楽しみ、勝利する。

 裏ジンガの完勝という、救いようのない最後であったが、だからこそ続編がさらに期待できそうである。