幸福の科学の海外の活動を、教団の自己申告に沿って調べてみた

 一昨日の発見(http://d.hatena.ne.jp/gureneko/20120729/1343502816)以来、幸福の科学の海外展開の実際の程度が気になってしまった。
 そこで手始めに幸福の科学の英語版公式サイトの「CONTACT US」のページ(http://happy-science.org/en/contact-us)を使い、「世界90カ国以上に信者を持つ救世主」という自称の検証を開始した。このページには、日本語公式サイトの「アクセス」(http://map.happy-science.jp/)の「海外の精舎・支部・拠点はこちら」という所からも行ける。
 精舎・支部・拠点のあるとされる国の数は、以下の通りである。なお各ページの最終閲覧日時は、どれも西暦2012年7月31日1時20分である。
 
※アジア・オセアニアhttp://happy-science.org/en/contact-us/asia-and-oceania)〜日本・韓国・台湾・中国・シンガポール・マレーシア・タイ・フィリピン・インド・ネパール・スリランカ・オーストラリア・ニュージーランド。台湾と中国を2ヶ国と数えても計13ヶ国。
アメリカ・カナダ(http://happy-science.org/en/contact-us/n-america-and-canada)〜アメリカ・カナダの2ヶ国
中南米http://happy-science.org/en/contact-us/central-and-south-america)〜ブラジル・ハイチ・メキシコ・ペルーの4ヶ国
※ヨーロッパ(http://happy-science.org/en/contact-us/europe)〜イギリス・ドイツ・オーストリア・フランス・ブルガリア・スイス・フィンランドの7ヶ国。
※アフリカ(http://happy-science.org/en/contact-us/africa)〜ウガンダ南アフリカ・ナイジェリア・ガーナの4ヶ国。
 
 多めに数えても、計30ヶ国!
 自前のサイトすら持っていない拠点についての自己申告や、持っていたとしてもフランスの場合の様に安っぽいサイト(http://www.happyscience-fr.org/)である拠点をも機械的に数え、台湾を一個の独立国と見做して、漸く30ヶ国!
 残り60ヶ国以上の国々での活動はどれだけ弱小であるのだろうか?
 この問題を解く鍵は、「やや日刊カルト新聞」の「幸福の科学・総裁御生誕祭潜入記」という記事(http://dailycult.blogspot.jp/2012/07/blog-post_29.html)にあるかもしれない。記事によると、なんと「大川総裁は講演の中で「北朝鮮にも信者がいる」と言ってい」たらしいのである。そういった外部からは確認出来ない情報も併せて、「世界90カ国以上に信者を持つ」という表現が成立しているのであろう。
 また、「90種類以上の国籍の信者がいる」という表現が使われていない事にも注意を払うべきかもしれない。日本人の信者が海外に仕事で赴任している場合、それもカウントすればかなりの国数が稼げそうである。
 
 幸福の科学の信者数については、公称と実質の間に百倍前後の差がある事が選挙結果からしばしば指摘されているが、今後は海外展開についても、私より遥かに能力の高い人々によって検証が進む事を期待している。 
 それにしても不思議なのは、何故大川隆法氏は信者に英語の学習を奨めるのか、という事である。
 一昨日及び本日の私の検証は、初歩的な英語さえ出来れば誰にでも出来てしまうものである。信者が海外の情報を直に摂取し始めるのは、海外展開について大風呂敷を広げる教団にとってはマイナスなのではなかろうかと、他人事ながら心配してしまう。