『牙狼<GARO>〜魔戒ノ花〜』全話視聴計画(第7・8話)

第7話 神話
 前半は、過去のシリーズでも登場した英霊の塔を舞台にした話である。
 かつて雷牙がこの塔で牙狼の称号を受け継ごうとした際、先代牙狼が別世界で戦っているからという理由で、一度は継受を英霊に拒否されていた事が判明する。そしてその直後、異世界の先代牙狼が称号の譲り渡しに同意したため、牙狼になれたらしい。
 この時、雷牙は父が生きていた事を知る。
 そして後半は、百体のホラーを倒した雷牙が「試練」に合格して轟天を召喚出来るようになる話である。
 試験の監督官は、劇中では自分が雷牙の先祖ではあっても父ではないという事しか教えてくれなかったのだが、長年の視聴者には声で彼が冴島大河である事は一瞬で判別がつく。
 先代ではなく先先代が監督官という事は、この時点においても鋼牙はおそらく存命中なのであろう。
 こうして鋼牙再登場の期待が高まる。
 『蒼哭ノ魔竜』で、「異世界の中には現実と時間の流れの速度が違うものもある」という設定は既に語られている。おそらくは、無理に小西遼生氏をメイクで二十年老けさせるのではなく、ほぼ素の姿で出てきてくれるのではあるまいか?
第8話 家族
 ゴンザはいつか雷牙の両親が帰還する事を期待して熱心に掃除をし、マユリは家族という概念を学習する。ホラー「デリィータス」は巨大ホラーであったので、轟天の力を借りて撃破。
 以上、色々な意味で前回の続編的性格の濃い回であった。
 デリィータスは日本家屋に化けて移動を繰り返し、自分の分身達の人情芝居を使って、人生に疲れた者を引き寄せて食らっていた。能力は『闇を照らす者』のパルケイラに似ており、手段は『MAKAISENKI』「手紙」の老夫婦に似ている。
 デリィータスの分身の中には赤子もいて、彼は劇中で明白に「ゴロウ」と名指しされている。しかしエンディングのスタッフロールの表記では、他の分身が「イチロウ」・「ジロウ」・「サブロウ」・「シロウ」・「マコ」・「マミ」・「マリ」とされているのに、彼だけが「赤ん坊」とされているのである。実に不思議である。