サクラ大戦のドラマCDを聴き始めた。
CDは音声だけなので、舞台公演の劣化版という印象があったので、長らく敬遠していたのである。
今回紹介するのはサクラ大戦ドラマCDの第一期のものである。ただし、発売当初は第二期を出すのを前提としていなかったらしく、所謂「無印」の状態になっている。今回の記事の題名は、その点に配慮したものである。
『夏公演〜愛ゆえに』
前述の「CDはきっと舞台公演の劣化版だ」という私の思い込みは、瞬時に払拭された。
なお、大神の実家に「ワコ」という飼い犬がいるという設定が語られていた。少なくとも私にとっては初めての知見であった。
『秋公演〜愛はダイヤ』
今回は楽屋裏の話が中心である。原作の『金色夜叉』は何度も舞台化・映像化がなされているので、それを延々と演じられるよりは優れた選択であったと思う。
『冬公演〜つばさ』
「そろそろ正統派の演劇CDも聴きたい」と思っていたが、その気分にぴったりと合致する作品であった。
では今度こそ舞台劇から映像を引いた様な作品だったのかというと、さにあらずである。現実の舞台では費用や安全性の見地から事実上不可能なサプライズが終盤に加えられていた。
『ラヂオの時間』でも、ラジオドラマならではの優位性としてこの点を強調する人物がいたと記憶している。
CDケースの内側には「大帝国劇場1階平面図」が描かれているのだが、ゲームで役に立たなかった「宿直室」については部屋の名前が書かれていない。このCDの発売は西暦1997年冬であるが、この時点で宿直室の設定を変更しようという案が既にあったのかもしれない。
なお、この時期の大帝国劇場に宿直室があったという設定は、結局は2000年に出た『サクラ大戦GB 檄・花組入隊!』にも受け継がれ、これが当時から音楽室だったという設定になるのは2003年の『サクラ大戦 〜熱き血潮に〜』からである。
『春公演〜シンデレラ』
今回も芝居の部分がメイン。
聖魔城の戦いの後、無期限で霊子甲冑が凍結された等、様々な設定も語られていた。
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