久々に出来た生甲斐

 私は未成年のある時期に生甲斐を喪失し、そこからは自己の知識欲を満たすだけの日々を過ごした。酒で言えばアル中のようなものであった。

 やがて様々に学んできたものが、仏教の中の科学と矛盾しない範囲内の部分と結合し、一気に悟りを得た。

 その数年後に西に住む弟弟子の離婚問題に関わるようになり、これを余生の使命とするようになった。

 なお数箇月前に実家で発生した問題の処理のため、一時的にそれが最優先事項となっている。

 ここまでがこのブログで語ってきた自己である。

 そんな私だが、一大プロジェクトを立ち上げる事となった。先週の金曜日、ある友人との会話の中で決まった事である。

 長年「命もいらず、名もいらず、官位も金もいらぬ人」であり数年前から「知識もいらぬ人」になっていたが、このプロジェクトの完遂のため、それに奉仕する範囲内で外面は俗人に類似した行動を採る事になりそうである。

 黒澤の『生きる』との違いは、このプロジェクトには十年以上かかる事と、私が二十年後も生きている可能性が高い事である。言うなれば間延びしてメリハリが無く映画としては詰まらない『生きる』である。

 ただし「 修身斉家治国平天下」の順は守るべきなので、今は実家の問題が最優先である。

 また先約を守ってこその人間であるので、西の弟弟子の問題の方が優先であり、それと矛盾しない範囲内での努力となる。

 なのでこの生甲斐は、第三優先課題であり、来年辺りに第二となり、数年後に第一となる。

 結局何が言いたかったかというと、このブログの更新頻度がかつての輝きを取り戻す様な日は、最低十年間ぐらいは来ないという事だ。

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