2008-01-01から1年間の記事一覧

安易な「右傾化」の風潮に物申す!

最近の日本への分析として「右傾化」という単語を使用する人が増えている様に思える。自称右から自称左まで、この分析だけは意見が一致しているようだ。 だが私は、日本が本当に右傾化しているのか、かなり疑問に思っている。 以下、最近の日本の変化や状態…

定方晟著『憎悪の宗教 ユダヤ・キリスト・イスラム教と「聖なる憎悪」』(洋泉社・2005)

憎悪の宗教―ユダヤ・キリスト・イスラム教と「聖なる憎悪」 (新書y)作者: 定方晟出版社/メーカー: 洋泉社発売日: 2005/01メディア: 新書 クリック: 7回この商品を含むブログ (8件) を見る評価 知識1 論理1 品性1 文章力1 独創性1 個人的共感1 読み始めた途端…

選挙における棄権の積極的意義

選挙における「棄権」という行為には、根強い批判がある。 棄権を擁護して、棄権者に不利益を与えるなと主張する者も、多くは歯切れが悪い。「棄権するのも自由。」だの「道徳的には悪でも法的制裁を与える程ではない。」だのと、発想が消極的である。 そこ…

ホームレスは、都市だけの問題ではない。

大都市にはホームレスが多い。そのため、ホームレス問題を都市レベルの問題だと思い込んでいる人も多い。 この日記(http://d.hatena.ne.jp/gureneko/20080331/1206982315)に続き、また「足による投票」を応用してみたい。ホームレスが多い都市というのは、…

藤原正彦著『国家の品格』(新潮社・2005)

国家の品格 (新潮新書)作者: 藤原正彦出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2005/11/20メディア: 新書購入: 5人 クリック: 255回この商品を含むブログ (907件) を見る評価 知識1 論理1 品性1 文章力2 独創性1 個人的共感1 3ページ、以心伝心等が通じる日本と対比…

伊藤博文著『憲法義解』

気の遠くなるぐらい大昔、ある歴史の本で、「伊藤博文は自分で憲法を作って、しかも自分で解釈書まで書いてその解釈を固定化した。」という意味の文を読んだ記憶がある。その時は、「フム、そんなものか。」と思ったものである。 本日図書館で、こんな本を見…

善政・悪政の真実は、命懸けの移動行為に宿る!

ルソーの『社会契約論』では、最良の政体を決めていない。そんなものは各国の国情次第だとしている。ただし、政体の差異を超えて政権の善悪を客観的に評価する基準は提示している。それは、構成員の保護と反映であり、より具体的に言うと、人口が増えている…

「プロレタリア文学の古典」

かつてのプロレタリア文学が現政権の正当化に役立っているのは、何も社会主義圏だけの話ではない。 例えば、現在「ワーキングプア」と呼ばれる人達に『蟹工船』を読ませてみたとして、一体どれだけの割合の人が「これは俺達の事だ!」と思うだろうか?大半は…

出版業界への要望(1)

漢籍の翻訳には、原文(白文)・読み下し文・翻訳の三つが揃うのが普通である。 しかし西洋哲学の翻訳で原文がついたという例はあまり聞かない。 哲学に関しては、よく「原文を読んでようやく意味が判った」という話を聞く。 原文と翻訳の両方が載った哲学書…

実験を兼ねて、最初の日記を書いてみる。

結局足跡帳になりそうだ。