2015-01-01から1年間の記事一覧

「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」という諺について

悪僧が悪事をはたらく際に、自分の風体を少しでもその悪事に活用していたならば、その悪僧の悪事を憎む者が、その悪僧の袈裟をも憎むのは当然である。 悪僧が被害者からむしりとった大金で壮麗な袈裟を新調して、その袈裟の威光でさらに多くの人を騙したなら…

中学校で異分子だったボクと東先生の話

小学生の頃のボクは、色々と自分で考える子だった。なぜ自分で考えることにしたかというと、偉い校長先生がそう命じたからだ。 考えてばかりだったので、いつも孤立していた。 いっぽう、何も考えていない子たちや何も考えていない蟻さんたちは集団行動が得…

生存報告1

三月に手術をして以来、徐々に元気になってきました。周囲には「もはや病後ではない」と豪語しております。 ここで慢心してはいけないとは思いますが、いつまでも半病人の立場でいるわけにはいかないとも思います。 これから毎月の初頭には「生存報告」記事…

「張成沢先生の使者だと思ったから歓待したのに、金正恩の使者であったか。お〜い、この料理を片付けろ!」

古い記事になるが、2013.12.29 10:52に書かれた産経新聞の「「中国を敵とみなせ」…正恩氏が恐れた“正男クーデター”」(http://www.iza.ne.jp/kiji/world/news/131229/wor13122910550005-n1.html)によると、北朝鮮における張成沢氏粛清の原因の一つは、中国…

伝公羊高「被害者と加害者の立場は三千年の歴史が流れても変わらない」

西暦2013年に、韓国の大統領は「加害者と被害者の立場は千年の歴史が流れても変わらない」という意味の主張をして日本を批判した。この発言には驚愕した日本人も多かった。 だが世の中にはもっと過激な発言もある。本日はその内の一つである、「被害者と加害…

供託金とその対価について、選択制を導入してみるのもいいかもしれない。

日本の選挙に立候補しようとすると、他国と比較してかなり割高な供託金を要求される。そしてかなりの票を集めなければ、その金は返ってこない。 これについて、「参入障壁だ!」と批判する声もあれば、「払った額を遥かに超えるサービスが受けられるぞ!」と…

『牙狼<GARO>-GOLD STORM-翔 劇場版』

『牙狼<GARO>〜闇を照らす者〜』は、黄金の輝きを失った最弱の牙狼を描いた作品であった。「最弱」という設定が様々な所で生きていて、かなり見応えがあった。 だからこそ、その続編が作られると聞いた時には、かなり心配であった。シリーズ終盤で鎧は既に…

はじまりの上野から六義園へ。そして音無親水公園。

詳しい話は秘密なのですが、ここ数日、自由に出歩けない状態でした。「今年はお花見は無理かな〜?」と思っていたのですが、付添いの親族が「病院からの帰り道」という論法で名所に連れて行ってくれました。 まずは上野から。上野公園の満開の桜は、観光客だ…

『牙狼<GARO>-炎の刻印-』全話視聴計画(第22〜24話)

牙狼(GARO)-炎の刻印- Vol.8 [Blu-ray]出版社/メーカー: ポニーキャニオン発売日: 2015/09/16メディア: Blu-rayこの商品を含むブログ (2件) を見る第22話「結界−DREADLY FOCUS−」 ヘルマンが戦いの中でレオンに託した魔導輪ジルバは、ヘルマンの真の目的はレ…

『牙狼<GARO>-炎の刻印-』全話視聴計画(第19〜21話)

牙狼(GARO)-炎の刻印- Vol.7 [Blu-ray]出版社/メーカー: ポニーキャニオン発売日: 2015/08/19メディア: Blu-rayこの商品を含むブログ (1件) を見る第19話「黒翼 -TEMPEST-」 エマが追い続けていたホラーが、エマのかつての夫であるルシアーノであったと判明…

『牙狼<GARO>-炎の刻印-』全話視聴計画(第16〜18話)

牙狼(GARO)-炎の刻印- Vol.6 [Blu-ray]出版社/メーカー: ポニーキャニオン発売日: 2015/07/15メディア: Blu-rayこの商品を含むブログ (1件) を見る第16話「医術 -CURE-」 典型的なペスト医師の覆面をした人物が登場する。彼は有名な放浪医師のファビアンであ…

『牙狼<GARO>-炎の刻印-』全話視聴計画(第13〜15話)

牙狼(GARO)-炎の刻印- Vol.5 [Blu-ray]出版社/メーカー: ポニーキャニオン発売日: 2015/06/17メディア: Blu-rayこの商品を含むブログ (1件) を見る第13話「彷徨-BURNING ASHES-」 シリーズは後半に突入し、オープニングとエンディングが変更される。 アルフ…

『寄生獣』はオウムの末路を予言していた。――徒党を組んだ人類の強さ――

『寄生獣』という漫画がある。Wikipediaの記事(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AF%84%E7%94%9F%E7%8D%A3・最終閲覧日時は西暦2015年3月17日午前8時)によると、月刊アフタヌーンの1995年2月号まで連載は続けられたらしい。最近アニメ化・映画化されて、…

教義からカルト度を判断すべきではない。 その1

ある集団、特に宗教団体のカルト度を測定する際に、教義の内容を重視する人々がいる。彼等は、教義を読み込んだ上で、類似する伝統宗教の教義や、科学的真理や、世俗の規則等と比較し、そこから逸脱の度合いが高ければカルトと見做すのである。 現役の宗教家…

私が幼い頃、周囲の左派は「ドイツの反省」を馬鹿にしていた。

私が幼い頃、私の周囲の左派的な大人は、第二次世界大戦に対する「ドイツの反省」を馬鹿にしていた。 日本は曲がりなりにも正規軍を廃止しており、アメリカが日本の保守派に作らせた武装集団も、自分達が頑張っているから大規模な海外派兵とかが出来ないでい…

続・大川隆法著『西田幾多郎の「善の研究」と幸福の科学の基本教学「幸福の原理」を対比する』(幸福の科学出版・2014)を読んでみた。

西田幾多郎の『善の研究』と幸福の科学の基本教学『幸福の原理』を対比する (幸福の科学大学シリーズ)作者: 大川隆法出版社/メーカー: 幸福の科学出版発売日: 2014/08/29メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見る この文章は、元々は「続・大川隆…

大川隆法著『西田幾多郎の「善の研究」と幸福の科学の基本教学「幸福の原理」を対比する』(幸福の科学出版・2014)を読んでみた。

西田幾多郎の『善の研究』と幸福の科学の基本教学『幸福の原理』を対比する (幸福の科学大学シリーズ)作者: 大川隆法出版社/メーカー: 幸福の科学出版発売日: 2014/08/29メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見る 大川隆法著『西田幾多郎の「善の…

『牙狼<GARO>-炎の刻印-』全話視聴計画(第10〜12話・特別編)

牙狼(GARO)-炎の刻印- Vol.4 [Blu-ray]出版社/メーカー: ポニーキャニオン発売日: 2015/05/20メディア: Blu-rayこの商品を含むブログ (1件) を見る第10話「破戒−FALLEN BLOOD−」 ヘルマン・レオン・アルフォンソが合流し、エマの助力でサンタバルド城に潜入…

『牙狼<GARO>-炎の刻印-』全話視聴計画(第7〜9話)

牙狼(GARO)-炎の刻印- Vol.3 [Blu-ray]出版社/メーカー: ポニーキャニオン発売日: 2015/04/15メディア: Blu-rayこの商品を含むブログ (1件) を見る第7話「人狼−SORROW BEAST−」 レオンは黒の騎士団に寝込みを襲われ難儀するが、騎士団がホラーとしての正体を…

『牙狼<GARO>-炎の刻印-』全話視聴計画(第4〜6話)

牙狼(GARO)-炎の刻印- Vol.2 [Blu-ray]出版社/メーカー: ポニーキャニオン発売日: 2015/03/18メディア: Blu-rayこの商品を含むブログ (1件) を見る第4話「儀式−BLOODVILLE−」 寒村で行われている魔女狩りの話。 スペイン語圏の寒村で、外部に敵意を持った村…

『牙狼<GARO>-炎の刻印-』全話視聴計画(第1〜3話)

牙狼(GARO)-炎の刻印- Vol.1 [Blu-ray]出版社/メーカー: ポニーキャニオン発売日: 2015/02/18メディア: Blu-rayこの商品を含むブログ (3件) を見る第1話「業火−HELLFIRE−」 今回の『牙狼<GARO>』は、魔女狩りが盛んな時代のヨーロッパの架空の国「ヴァリア…

歴史教科書の年代、話題ごとに「名目」に着目するか「実質」に着目するかを統一して欲しい。「実質」に着目する場合は用語もより無機的にして欲しい。

ニュースで読んだのだが、最近の歴史教科書では鎌倉幕府の成立年代をその「実質」に着目して1185年だと教えているらしい。 だが本当に「実質」に着目するならば、「将軍」や「将軍とその部下達」等の意味を持つ「幕府」という古式ゆかしい雅名を用いるのでは…

近年の幸福の科学で霊言ラッシュが止まらない原因が推測出来る一冊

宗教学者から観た「幸福の科学」 (OR books)作者: 大川隆法出版社/メーカー: 幸福の科学出版発売日: 2014/09/13メディア: 単行本この商品を含むブログを見る 幸福の科学という宗教団体は、教祖の大川隆法は霊媒になって霊の言葉を語れるという教義を持ってい…

大川隆法著『忍耐の法』(幸福の科学出版・2014)

忍耐の法 (法シリーズ)作者: 大川隆法出版社/メーカー: 幸福の科学出版発売日: 2013/12/17メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る評価 知識1 論理1 品性2 文章力2 独創性1 個人的共感1 本書の「まえがき」は「職業としての「宗教家」というのは…

「日本の釈迦」としての豊臣秀吉

外国の有名人Xに何らかの意味で似ている日本の有名人を、比喩的に「日本のX」や「和製X」と呼ぶ事がある。当然ながらXの特徴の内のどの点に着目するかによって、人選は千差万別となる。誰を選ぶかで選者の興味や性格が浮き彫りになる事もある。 「日本の釈迦…

私が随分前に新聞を取らなくなった理由

はじめに 私は当ブログで何度か新聞記事に触れる内容の文章を書いてきた。引用する新聞は朝日から産経まで多種多様であった。まさかとは思うが、ひょっとしたら読者の皆様の何人かは、私が複数の新聞を読み比べている知識人だと誤解してくれていたかもしれな…

小異を捨てずに大同内部で相互批判し、大いに敵を利せ。それは敵を変容させる。

以前、「小異を捨てて大同につけ」論を批判する記事を書いた(http://d.hatena.ne.jp/gureneko/20140114/1389645511)。 当時の私が掲げた論拠は、「ある集団を恣意的に「大同」呼ばわりしても、それを包括する大集団や別の枠組みによる異集団が観念出来る以…

「日本」はどこから見て「東」なのか? 今度は陸に注目して考えた。

「日本」とは、「東」をイメージする言葉である。この単語が国号として採用された時、それはどこから見て東だったのかについて、以前考えた事がある。 網野善彦氏は「唐から見て東」という態度であったが、私は網野氏から学んだ発想法を応用して、「黄海から…