2011-01-01から1年間の記事一覧

筑波山

筑波山に行きました。 先ずは筑波山神社大御堂から見学。 これは天狗党の藤田小四郎像です。武装蜂起して若くして死んでいった指導者ってのは神格化されやすいですよね。過激派の死刑囚をなかなか殺さないのはそれが理由だという説を以前読んだ事があります…

豚さんたちの選択

ある日、いつもの様に豚さんたちが仲良く餌を食べながら雑談に耽っていると、革命家さんがやってきました。 まず革命家さんは、豚さんたちがやがては人間に食われてしまう存在だという事を、豚さんたちに教えました。豚さんたちは戦慄しました。 次に革命家…

洪思翊氏は「異議のある者は申し出よ。」と本当に言ったのだろうか?

昨日、山本七平著『洪思翊中将の処刑』(文藝春秋・1986)の第一刷を読んだので、それに関して気付いた事を発表しておきたいと思う。 洪思翊氏は、朝鮮半島の平民の出でありながら大日本帝国の陸軍で中将にまで昇進した有名な人物である。洪思翊氏について検…

富野由悠季著『機動戦士Vガンダム』を読み終えた。

機動戦士Vガンダム〈1〉ウッソ・エヴィン (角川文庫)作者: 富野由悠季,美樹本晴彦出版社/メーカー: 角川書店発売日: 1993/03メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 5回この商品を含むブログ (11件) を見る 富野由悠季著『機動戦士Vガンダム』を読み終えた。今…

実は今でも、多くの日本人が北朝鮮の民主主義への幻想を捨てきれていない。

かつて「神聖ローマ帝国」という国があった。現実には、神聖でもなく、ローマでもなく、帝国でもない、という時期が長かったのだが、ともかくそう名乗っていた。 この国を「ふむ、そう名乗るからには、きっと神聖でローマで帝国なんだろう。」と思い込んでし…

多根清史著『教養としてのゲーム史』(筑摩書房・2011)を読んだのだが・・・

教養としてのゲーム史 (ちくま新書)作者: 多根清史出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2011/08/08メディア: 新書購入: 17人 クリック: 399回この商品を含むブログ (40件) を見る 本書は、1972年の『ポン』から急速に進化していったビデオゲームの歴史を綴って…

ミクロスは本当にオーパーツか?スネ吉は本当に大天才か?

『大長編ドラえもん のび太と鉄人兵団』にはミクロスというロボットが登場する。現代人であるスネ夫の従兄のスネ吉が作った筈なのだが、二足歩行どころか飛行まで可能であり、その性能はアシモを軽く凌いでいる。 これにつき、ネット上ではスネ吉を天才とし…

「=」を「は(wa)」と読ませるのは差別の原因の一つかもしれない

先月私は「Qさん」という架空の社会的弱者がインターネットを利用している場面を描くため(参照→http://d.hatena.ne.jp/gureneko/20110720/1311112479)、現実のネット上の様々なブログを読んだ。 その中には「ネット上の狂信的エスノセントリスト≒底辺層」…

サクラ大戦 紐育星組ライブ2011〜星を継ぐもの〜

サクラ大戦ファン歴15年の先達に引率され、「紐育星組ライブ2011〜星を継ぐもの〜」を、贅沢な事になんと三回連続で観てきました。 初日は昼から関連商品の先行販売の列に並びました。パンフレット以外は初日に来られない知り合いのための購入のみに止める予…

続・私とサイコパスの関係――消えた罪悪感と残った罪悪感

「B」というサイコパスから逃れるため、「Cさん」に迷惑を掛けつつ、2010年の11月末頃に私がある組織から逃げ出した事についての記事(http://d.hatena.ne.jp/gureneko/20110527/1306508354)を書いた。本日はその続報的性格の話である。 一週間程前、その組…

実は駄本を批判した後は気が重い場合が多い

私は実は、ブログで駄本を批判した後は気が重い場合が多い。その本の著者に狂信的な愛読者が多数いる場合は特に気が重い。狂信者によるハッキング攻撃や荒らしを心配して気が重くなるのではない。私の文を読んで洗脳が解けた人の一部に対して罪悪感が生じる…

全世界公開師弟対決――敗因はラーメン?

私のバックギャモンの師匠が近所に旅行に来たので、指導試合をしてもらいました。指導試合といっても、自分の手を指し終えて修正不可になった時点で、「ああすれば良かったのに・・・。」という感想を頂くという形式ですから、ハンディは一切無しです。 バッ…

辛淑玉・佐高信著『ケンカの作法』(角川書店・2006)

ケンカの作法―批判しなければ、日本は滅ぶ (角川oneテーマ21)作者: 辛淑玉,佐高信出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2006/04メディア: 新書 クリック: 11回この商品を含むブログ (9件) を見る評価 知識1 論理1 品性1 文章力1 独創性1 個人的共感2 第一章は共…

「超能力で思考を読み取られた事がありますか?」「知りません。」

荘子「魚が自由に泳いで楽しんでいるよ。」 恵子「魚ではない先生に、どうして魚の楽しみが解るんだい?」 荘子「それを言うなら、私ではない先生に、どうして私が魚の楽しみを解らないと解るんだい?」 恵子「私は先生ではないから先生の内面は解らないよ。…

諸子百家は、君主を讃える歌の強制を、どう評価するだろうか?

儒家は、「法律に従われる事」の怖ろしさを知り抜いている。法律による統治には、常にその文言自体を足がかりにした反抗の気運が内在している。だから礼楽という文化で人間の内面を圧倒し、反抗という発想自体を挫き、自ずと天下万民が帰服してくるようにし…

私とサイコパスの関係――平和な半年間を記念して

注:この記事にある私の体験談は、自他の個人情報保全のため、内容の重大さを可能な限り増減しないよう気を付けつつ、どれも実際の設定を25%程変更した。例えば文中に「アルバイト」とあったら、「町内会のボランティアかもしれないな。PTAかもしれないな。…

ほとんど知られていない、「アインシュタインの予言」研究の後日談

「日本が世界の盟主になる」という予言をアインシュタインがした、という有名な風説がある。 そして西暦2006年6月、この風説についての中澤英雄氏の研究が、朝日新聞で紹介された。信用に足る出典が無い事と、1928年に出版された『日本とは如何なる国ぞ』に…

秦の「三世」

一年前、T_S氏の秦王子嬰の正体に関する一連の考察(http://d.hatena.ne.jp/T_S/20100502/1272727354・http://d.hatena.ne.jp/T_S/20100503/1272817126・http://d.hatena.ne.jp/T_S/20100506/1273072210)と、nagaichi氏による子嬰の正体に関する諸説の整理(…

テレビ版『うる星やつら』初期の、ラムの侵略者設定・諸星あたるの不遇設定はどうして消えたのか?

テレビ版『うる星やつら』の初期には、ラムは元々は侵略者として登場したという設定が存在した。しかし、面堂終太郎や花和先生といった途中で参入した登場人物達は、誰もラムを知らなかったのである。序盤で何度も大事件の原因として全国的に報道された諸星…

施餓鬼会

生物に捧ぐ シモンは砦の東の窓から外の光景を眺めた。そこでは、食屍鬼達が、食人鬼にも食屍鬼にもなれなかった人間の死体を食らっていた。 南の窓から見える光景は、確かに東の窓から見える光景よりは、希望が持てるものであった。そしてそれ故に、より残…

劇場版『うる星やつら』メモ

オンリー・ユー 劇場版うる星やつら オンリー・ユー(ノーカット版) ハイビジョン・ニューマスター版 [DVD]出版社/メーカー: ファイブエース発売日: 2001/12/19メディア: DVD クリック: 40回この商品を含むブログ (23件) を見る 11年前の影踏みを根拠に、遠い…

テレビ版『うる星やつら』メモ

うる星やつら TVシリーズ 完全収録版 DVD-BOX1出版社/メーカー: ファイブエース発売日: 2000/12/08メディア: DVD クリック: 41回この商品を含むブログ (22件) を見るうる星やつら TVシリーズ 完全収録版 DVD-BOX2出版社/メーカー: ファイブエース発売日: 200…

テレビ版『うる星やつら』第218話「オールスター大宴会!うちらは不滅だっちゃ!!」――残念な出来の最終回

うる星やつら TVシリーズ 完全収録版 DVD-BOX2出版社/メーカー: ファイブエース発売日: 2001/03/09メディア: DVD クリック: 25回この商品を含むブログ (10件) を見る 先日紹介した(参照→http://d.hatena.ne.jp/gureneko/20110502/1304283017)、テレビ版『…

テレビ版『うる星やつら』第112話「ラムとあたる・二人だけの夜」の二重の欺罔

うる星やつら TVシリーズ 完全収録版 DVD-BOX1出版社/メーカー: ファイブエース発売日: 2000/12/08メディア: DVD クリック: 41回この商品を含むブログ (22件) を見る テレビ版『うる星やつら』第111話「怒りのラムちゃん!」に付属する次回予告は、諸星あた…

テレビ版『うる星やつら』第130話「異次元空間 ダーリンはどこだっちゃ!?」――サザエ時空のほぼ完全なる解決

うる星やつら TVシリーズ 完全収録版 DVD-BOX2出版社/メーカー: ファイブエース発売日: 2001/03/09メディア: DVD クリック: 25回この商品を含むブログ (10件) を見る 漫画・アニメに関する造語として、「サザエ(さん)時空」というものがある。『サザエさん…

テレビ版『うる星やつら』第122話「必殺!立ち食いウォーズ!!」

うる星やつら TVシリーズ 完全収録版 DVD-BOX2出版社/メーカー: ファイブエース発売日: 2001/03/09メディア: DVD クリック: 25回この商品を含むブログ (10件) を見る テレビ版『うる星やつら』第122話「必殺!立ち食いウォーズ!!」は、押井守氏の描く立ち…

テレビ版『うる星やつら』第72話「恐怖のムシ歯WARS!」――『バタリアン』の先駆

うる星やつら TVシリーズ 完全収録版 DVD-BOX1出版社/メーカー: ファイブエース発売日: 2000/12/08メディア: DVD クリック: 41回この商品を含むブログ (22件) を見る 1985年に公開された『バタリアン』(原題"Return of the Living Dead")は、一般にコメデ…

新領域創成科学研究科の第1回市民講座

東京大学大学院新領域創成科学研究科の第1回市民講座(http://www.k.u-tokyo.ac.jp/news/kouza/index.html)に行ってきました。 予定されていた講演時間は僅か一時間だった上に、黙祷や科長の挨拶等でその25%が費やされたため、内容の薄さが心配されました…

この国に摂政は要らない

「「大臣」という役職の名称は民主政治にそぐわない。」という主張を、何度か見た記憶がある。 その主張の根拠は、「かつて「大臣」は天皇の部下を意味していたから。」というものであった。 私は、この主張に触れる前から大名家に「家臣」がいた事を既に知…

都知事選あれこれ

※世界五大科学者殺し 石原慎太郎氏が、誰とは言わないが世界五大科学者の一人に対して四連勝した。ここは素直に氏の快挙を賞賛したい。 だが相手は世界五大科学者の中でも最弱であり、世界五大科学者の面汚しに過ぎないのであるから、慢心しないで欲しい。 ※…