読書漫談

フリー編集者「福島志野さん」の推薦本、大川隆法著『天才打者イチロー 4000本ヒットの秘密 プロフェッショナルの守護霊は語る』(幸福の科学出版・2013)を読んだ。

天才打者イチロー4000本ヒットの秘密 (OR books)作者: 大川隆法出版社/メーカー: 幸福の科学出版発売日: 2013/09/19メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る リアルライブの「ひそかに“あの世”ブーム到来か!?」という記事(http://npn.co.jp/arti…

『サクラ大戦 漫画版』第一部の紹介

『サクラ大戦 漫画版』は現在も連載が続いているが、ゲーム第一作の前半を描いた部分が第一部として纏められているので、本日はこれを紹介したい。 予告編 サクラ大戦 漫画版 COLLECTION (KCデラックス)作者:政 一九,藤島 康介講談社Amazon 『サクラ大戦 漫…

『サクラ大戦 漫画版』総論

サクラ大戦 漫画版 1 (1)作者: 政一九,藤島康介,広井王子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2003/02/19メディア: コミック購入: 1人 クリック: 26回この商品を含むブログ (15件) を見る メディアミックス化が行われたフィクション作品においては、諸作品間の強…

ライトノベル風の外観をしていた武田泰淳の『十三妹』を105円で買って読んでみた。

十三妹(シイサンメイ) (中公文庫)作者: 武田泰淳出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2002/05/01メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 56回この商品を含むブログ (40件) を見る 某巨大古本屋で武田泰淳の小説が105円で売られていた。表紙の絵は如何にもライ…

『サクラ大戦ショウ劇場』全4巻は、一種の検定試験である。

サクラ大戦ショウ劇場(1) (マガジンZKC)作者: 広井王子,藤島康介,政一九,奥谷かひろ出版社/メーカー: 講談社発売日: 2006/07/21メディア: コミック購入: 1人 クリック: 2回この商品を含むブログ (8件) を見るサクラ大戦ショウ劇場(2) (マガジンZKC)作者:…

『サクラ大戦 奏組』全4巻を読破。あと時代設定研究を少々。(追記あり)

サクラ大戦奏組 1 (花とゆめCOMICSスペシャル)作者: 島田ちえ,チームかなで出版社/メーカー: 白泉社発売日: 2012/09/20メディア: コミック クリック: 1回この商品を含むブログ (3件) を見るサクラ大戦奏組 2 (花とゆめCOMICSスペシャル)作者: 島田ちえ,チー…

『ガリレオの変心・パンフレット』(幸福の科学出版・2013)

宗教法人「幸福の科学」から、無料のパンフレットを貰った。 表面に題名が書かれてなかったので裏を見たら、「ガリレオの変心・パンフレット」という題名が書かれており、2013年5月に幸福の科学出版が出したものだと判明した。 この裏面には、「大川隆法「公…

『サクラ大戦〜轟華絢爛〜』・『サクラ大戦〜太正恋歌〜1』・『サクラ大戦〜太正恋歌〜2』・『サクラ大戦 活動写真』も読んだ。

今までは、あかほりさとる氏の手によるサクラ大戦の小説を紹介してきたが、本日は同時並行的に読み進めてきた川崎ヒロユキ氏の手によるサクラ大戦の小説を紹介する。 『サクラ大戦〜轟華絢爛〜』 サクラ大戦 轟華絢爛 (富士見ファンタジア文庫)作者: 川崎ヒ…

『サクラ大戦・巻の一』〜『サクラ大戦・巻の四』読了

サクラ大戦〈巻の1〉 (富士見ファンタジア文庫)作者: あかほりさとる,奥田万つ里出版社/メーカー: 富士見書房発売日: 1999/12メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る 小説版の初代サクラ大戦、全四巻を読み終えた。かなりの名作だったと感じた。 …

『サクラ大戦 巴里前夜』を読んだ。

サクラ大戦 巴里前夜〈1〉 (富士見ファンタジア文庫)作者: あかほりさとる,越知信次,亀井幹太出版社/メーカー: 富士見書房発売日: 2004/10メディア: 文庫この商品を含むブログ (7件) を見るサクラ大戦 巴里前夜〈2〉 (富士見ファンタジア文庫)作者: あかほり…

『サクラ大戦 前夜』全三巻を読んだ。

サクラ大戦 (前夜) (電撃文庫 (0175))作者: あかほりさとる,松原秀典,レッドカンパニー出版社/メーカー: メディアワークス発売日: 1997/05メディア: 文庫この商品を含むブログ (2件) を見るサクラ大戦―前夜〈2〉 (電撃文庫)作者: あかほりさとる,松原秀典,レ…

文庫版『陋巷に在り』の感想を纏めておく。

忙しくて新しい記事が書けないので、昔各巻毎に書いた文庫版『陋巷に在り』の感想を纏める作業でもしてみたい。 1 儒の巻 陋巷に在り〈1〉儒の巻 (新潮文庫)作者: 酒見賢一出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1996/03/28メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 69…

ドン=キホーテは本当に狂っていたのか?

ドン・キホーテ 全6冊 (岩波文庫)作者: セルバンテス,牛島信明出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2001/07/09メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 31回この商品を含むブログ (22件) を見る 『ドン=キホーテ』は、アラビア語で書かれた原作を翻案したという体…

ベジータ・ナッパ・ラディッツが雑魚を援軍に欲した理由を思い付いた。

『ドラゴンボール』において、サイヤ人は燃費が悪い。修行の量が同程度ならば地球人よりは若干強いが、強いと言っても大量の食糧を費やしていながら僅かに勝る程度である。これは大林寺の落ちこぼれであった地球人のクリリンと下級戦士の血筋のサイヤ人の孫…

小説版『魔法少女まどか☆マギカ』を読んだ。あと、気付いた事とか。

小説 魔法少女まどか☆マギカ (まんがタイムKRノベルス)作者: 原作:Magica Quartet,文:一肇(ニトロプラス),イラスト:蒼樹うめ・シャフト出版社/メーカー: 芳文社発売日: 2012/05/08メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 78回この商品を含むブ…

瀬地山角著『お笑いジェンダー論』(勁草書房・2001)は、三流でも一流でもない。

お笑いジェンダー論作者: 瀬地山角出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2001/12/01メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 16回この商品を含むブログ (8件) を見る 本書は、三流のジェンダー論に有りがちな「どこかに悪い奴がいて、そいつらを排除すれば理想の社…

大川隆法著『ジョーズに勝った尖閣男』(幸福の科学出版・2012)

ジョーズに勝った尖閣男―トクマとの政治対談 (OR books)作者: 大川隆法出版社/メーカー: 幸福の科学出版発売日: 2012/11/01メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (4件) を見る 幸福の科学の某支部の前を通りかかった所、こんな本が無料で配布…

鈴木良武著『機動武闘伝Gガンダム』

機動武闘伝Gガンダム (発動の章) (角川文庫―スニーカー文庫)作者: 鈴木良武,逢坂浩司,佐野敏治出版社/メーカー: 角川書店発売日: 1995/08メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 2回この商品を含むブログを見る機動武闘伝Gガンダム 流動の章 (角川文庫―スニーカ…

謎のゲームブック『ホームズ殺人事件』(国土社・1986)を紹介する。

ホームズ殺人事件 (アドベンチャー・ゲームブック)作者: アレンシャープ,土井竜出版社/メーカー: 国土社発売日: 1986/11メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログを見る 本棚を整理していた所、アレン=シャープ(Allen Sharp)作,土井竜訳,金…

「五倫」には横の関係が一つしか無いという説は、丸山真男の独創ではなかったようだ。

丸山真男の『日本の思想』(岩波書店・1961)の160ページには、儒教の「五倫」の内、四つまでが縦の関係であり、横の関係は一つしかない、という説が語られている。 この説について私には大いに異論があるのだが、それは今回の本題ではないので割愛する。 筑…

未来を予知したかの様なホラーアンソロジー、井上雅彦監修『屍者の行進』(廣済堂出版・1998)

屍者の行進―異形コレクション〈6〉 (広済堂文庫)作者: 井上雅彦出版社/メーカー: 廣済堂出版発売日: 1998/08/01メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 6回この商品を含むブログ (3件) を見る 井上雅彦監修の異形コレクションシリーズは、毎回単一の主題の下で複…

加地伸行編『孫子の世界』(中央公論社・1993)所収、「『三国志』の英雄と『孫子』」(山口久和)の問題点

孫子の世界 (中公文庫)作者: 加地伸行出版社/メーカー: 中央公論社発売日: 1993/04/10メディア: 文庫購入: 1人 この商品を含むブログを見る 最近、加地伸行編『孫子の世界』(中央公論社・1993)という文庫本の初版を入手した。元々は1984年に新人物往来社か…

大久保久雄監修・福島鑄郎解題『戦時推薦図書目録』(金沢文圃閣・2011)

大久保久雄監修・福島鑄郎解題『戦時推薦図書目録』(金沢文圃閣・2011)という本を読んだ。 「日本出版文化協会」という半官半民の団体が戦時下に存在し、毎月一回ずつ十八回にわたって図書を推薦し続けていたらしく、本書はその第一〜十七回の目録の復刻が…

マムシにも三分の理

先日の記事(http://d.hatena.ne.jp/gureneko/20120220/1329699704)で紹介した、唐沢俊一氏が『西遊記』に出てくるサソリをマムシと間違えたという唐沢俊一検証blogの記事のコメント欄(http://d.hatena.ne.jp/kensyouhan/20120218#c)の2012/02/21 03:…

『西遊記』には多様な妖怪が登場し、孫悟空はしばしば苦戦するのだが・・・

この記事は元来は、唐沢俊一検証blogの2012年2月18日の記事(http://d.hatena.ne.jp/kensyouhan/20120218/1329570299)へのコメントとして準備されたものだが、長くなり過ぎたので、自分のブログに書くことにした。 参考文献としては、2005年以降に改版…

孫文の『三民主義』を再読していて、浅羽通明著『アナーキズム』第六章の記述に疑問を感じた。

三民主義(上) (岩波文庫 青 230-1)作者: 孫文,安藤彦太郎出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1957/03/15メディア: 文庫 クリック: 2回この商品を含むブログを見る三民主義 下 (岩波文庫 青 230-2)作者: 孫文,安藤彦太郎出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 19…

大総統はホワイトヘッドに先駆けた

孫文は、古代から近代までの西洋哲学史を研究しつつ、中国の現状に合わせてそれらを咀嚼し、独自の「三民主義」という理論を築いた。死が近づいた1924年には広州の高等師範学校で連続公演を行い、三民主義の理論を体系的に語って後世に残した。 この講演内容…

小説版の牙狼<GARO>も読んだ。

暗黒魔戒騎士篇 暗黒魔戒騎士篇 新装版" title="牙狼暗黒魔戒騎士篇 新装版">牙狼暗黒魔戒騎士篇 新装版作者: 小林雄次,雨宮慶太出版社/メーカー: ホビージャパン発売日: 2010/10/30メディア: 大型本購入: 3人 クリック: 15回この商品を含むブログ (5件) を…

金正日の著作・思想の批判的研究は足りているか?

日本人拉致疑惑が証明されたり核兵器製造疑惑が証明されたりと、自らのもたらす北朝鮮情報の信憑性において、日本の親朝派は土を付け続けている。彼等が大きな失敗をする度に、多くの人が自分の最も信頼する北朝鮮情報の入手先を保守系メディアへと替えてき…

司馬遼太郎著『ひとびとの跫音』の描くタカジについて

ひとびとの跫音〈上〉 (中公文庫)作者: 司馬遼太郎出版社/メーカー: 中央公論社発売日: 1995/02/18メディア: 文庫 クリック: 18回この商品を含むブログ (20件) を見るひとびとの跫音〈下〉 (中公文庫)作者: 司馬遼太郎出版社/メーカー: 中央公論社発売日: 19…